« 未来人さま ~タイトルで損した『21世紀の国富論』~ | トップページ | 未来人さま ~個別・特殊・普遍~ »

岩坊さま 〜「タイトルで損した」について〜

「21世紀の国富論」について、まさに私がこの往復書簡ブログをご提案するに至った経緯を言い表しているような解説をありがとうございました。そうなんです。私自身、ずっと平積みになっていた「21世紀の国富論」を書店にいく度に目にしていた筈ですのに、おかしな偶然から糸井重里氏の「ほぼ日」での糸井さんと原さんの対談を読まなかったら、永遠に手にとらなかったなかったと思います。
パソコンの前で笑い転げて、次の日には本を手に入れていました。そして岩坊さんをはじめとする精神文化が近いと思われる方々に「ぜひ『ほぼ日』を読んでから『国富論』を読んでね!」とメール差し上げた全員が「読まずにいられません!でもこの本はmiraijinから聞かなかったら手にとっていなかった!」と全く同様の反応を返して下さったんです。もうびっくり。

原丈人さんほど小気味よく盛大にあのようなご自身発想を実現している方は少ないですけれども、それ以上に普段の仕事領域・文化圏・生活圏が同じような領域にいないために出会う事が難しいとしたら。。。
あっちの領域にも、こっちの領域にも、自分の仕事や生き方を通して同様の未来を構想している人々がいるんだということを、個人のブログで訴えるよりもこんな往復書簡の形で表現できたほうが、ささやかだけれど面白い広がりを見せるかもしれない。。と考えた次第なのです。こうして実現できて嬉しいです。

「タイトルで損した」については私もほぼ同意見ですが、たぶんこのタイトルは編集者からの発案ではないでしょうか。何事か過去の偉大なものに「なぞらえる」ことで「古くて新しい命題を浮き上がらせる」「新しい領域を拓く」「パラダイムを広げる」という手法がとてもうまく働くという事もあると思うんですね。ただ、世代によるのか感性によるのか個々の意識や文化の違いなのかは分かりませんが、それが全く反対の受け取り方になってしまう場合もある。そのことで思い出したことがあるので、極めて私的なことですけれど書いてみますね。
1980年、日本のTV局で始めて「女性のアンカーマンを起用しよう」という英断をした日本テレビ(NTV)が、当時NBC東京支局でオペレーションマネージャーをしていた亡夫にそれを提案し、亡夫は所属していた日本外国特派員協会のメンバーであった桜井良子(櫻井よしこ)さんに打診。その時、桜井さんがそのオファーを受ける気になったのは「日本のバーバラ・ウォルターズになって下さい。」という亡夫のひとことだったということは櫻井さんご自身が本にも書いていらっしゃるのですが、当時はテレビと言えばジャーナリストの目から見れば浅薄なメディア。周りの方々は反対したそうです。しかしその時期の桜井さんにとってバーバラ・ウォルターズはインパクトの強い存在。NBCの「TODAY」という番組の視聴率を引き上げ、大統領であろうと誰であろうと何よりも鋭い持ち味でインタビューしていく。結果日本テレビの「きょうの出来事」を櫻井さんは90年代まで続けるという快挙をなさったわけなんです。この先は笑い話で読んでいただきたいのですが、私が亡夫と始めて出会ったのは83年。彼がNBCを辞めて起業した後です。彼が起業することを決断した事に大きく影響したのはマリリン・ファーガソンの著書「アクエリアン革命」で、この内容はまさに原丈人さんのような存在とも繋がる未来論でしたし、私の周囲の人々も絶賛していた本なのですが。。。お互いの情報を知った後にはじめて顔を合わせた時、最初に言われたのが「日本のマリリン・ファーガソンになりませんか?」だったのです。ただしその時の私の反応は・・・「え?違います。私は誰にもなりたくない」・・・つまり、良し悪し抜きにこれは今回、岩坊さんが書いておられる「国富論というタイトルの是非」に似ていると改めて思ったというわけです。亡夫はそれ以外にも「もうひとつの永田町」という考え方で勉強会をしていたり(今の政治では世の中は変わらないという意味でしょう)、その頃は遠い将来(90年代)に奇縁が巡って結婚することなども想いもよらなかった時期なのですが。

さてさて「21世紀の国富論」にもう一度戻りましょう。「国富論」という言葉から連想されるものの枠組みを遥かに超えた問題提起や諸テーマの解決の手がかり・・・各論の糸口、想像の切り口は本当に様々あると思います。今日は長くなってしまったのでこのへんで。次なる問題提起を楽しみにお待ちしています。それではまた。

miraijinより

|

« 未来人さま ~タイトルで損した『21世紀の国富論』~ | トップページ | 未来人さま ~個別・特殊・普遍~ »

21世紀の国富論」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1127393/27421670

この記事へのトラックバック一覧です: 岩坊さま 〜「タイトルで損した」について〜:

« 未来人さま ~タイトルで損した『21世紀の国富論』~ | トップページ | 未来人さま ~個別・特殊・普遍~ »